ちなみに、かぎ裂きは中禅寺湖でできました。 座った岩の端が鋭くなってて、ウェーダーのお尻が1cm×1cmのL字型に切れました。
修理の方針ですが、裏にあて布をして接着剤で付けます。 アイロンで付けるあて布もありますが、かぎ裂きの切り口がギザギザで、切り口を接着剤で埋めたかったので。 接着剤を塗るだけの修理方法もありますが、確実に修理するため、あて布を使います。
修理手順は以下です。
- 修理箇所の特定。 かぎ裂きはひと目でわかるので、水を使って箇所を特定するまでもありません。
- 修理箇所の汚れ取り。 修理箇所の裏側が汚れていたら、乾いた布などで綺麗にする。 確実に接着するため。 濡らした雑巾などを使った場合は、修理箇所が乾燥するまで待つ。 (シームグリップのチューブの裏側に、イソプロピルアルコールで拭けと書いてありますが、そこまでしなくても…)
- 表側に荷造りテープを貼る。 かぎ裂きが大きく、セロテープではカバーできないので。 かぎ裂きより2cmくらい大きめの、3cm×3cmに切って貼りました。
- あて布の準備。 ウェーダーに修理用の布が付属してたので、それを使います。 ウェーダーによっては、アイロンで付けるあて布が付属してるので注意。

- あて布を穴のサイズに合わせた大きさに切る。 1cm×1cmのかぎ裂きの周りを2cmの余裕でカバーするため、5cm×5cmにしました。
- あて布のカドをを丸くする。 カドをそのままにすると、その部分から剥がれる場合があるので。
- 接着剤の準備。 固まった後も柔らかいことが必須です。 硬いとひび割れて水漏れする可能性があります。 以前レインウェアの修理のために購入した、キャプテンスタッグの「シームグリップ」があったので、それを使います。

- 接着剤を伸ばすためのヘラの準備。 今回は上の白いヘラを使いました。 下はシームグリップに付属の刷毛ですが、使用後お湯で洗う必要があるので面倒。 上のようなヘラは、2液タイプのエポキシ接着剤に付いてます。

- 接着剤をあて布より少し大きめに薄く塗る。 かぎ裂きの穴が接着剤で埋まるようにする。
- あて布を当て、指で全体を押し付ける。
- あて布からはみ出した接着剤を、ティッシュなどで拭きとる。
- 接着剤が固まるまで待つ。 あて布無しのシームグリップだけの場合は10~12時間ですが、あて布をしたので、たぶん24時間以上必要です。 ちなみに、Cotol-240という硬化促進剤を混ぜると、あて布無しで2時間です。
- 表側のテープを取る。
- 釣行前にお風呂などでテストする。 何時間もかけて行った先で、まだ水漏れすることがわかっても手遅れです。
- あとは釣り場に行って、蘇ったウェーダーを使うだけ。
それではみなさん、良い釣りを。
Happy Fishing!!